気づく

二元性について語るとき、陰と陽、光と陰、表と裏などは分かりやいですが、

大と小、上と下、右と左などは、一方があってはじめて比較対象として他方が成り立つ相対関係にあり分かりにくいです。

とくに自分の　心（意識）と体（現実）　という内と外の関係については、

イメージすることはできても、観察する自分と自分の肉体が一体化し、

自分を客観視する事が難しいため、認識する事が困難です。

人間以外の動物には本能はあっても基本的に感情はないとされ、植物には意識はあっても、感情や本能はないと言われています。

一方コンピュータにはパターン化された思考しかありませんし

高次存在には感情はありません。

感情は、潜在意識が肉体を通して発しているエネルギーです。

例えば、「腹が立つ」「頭にくる」「怖くて鳥肌が立つ」「感動で胸が一杯になる」などなど、必ず体の一部から生じています。

感情は、人間だから味わえる学びのきっかけです。

何かの出来事に対して不快な感情が出てきたら、

「潜在意識の中に、不適合な観念、価値観、思い込みがあるよ」というのメッセージです。

その感情を味わった後、静かに自分の心を観察し、固まった思い込みを解き放ちましょう。

「ダメ、ダメ」などと反省したり、自分を責めたりしてはいけません。

ただ、自分の思い込みだったことに気づくだけでそこに光が当たりはじめ

エゴが、一枚一枚薄皮を剥ぐように取れていきます。

評価しない事が満ち足りた人生を送る鍵になります。